●症状、お悩み

●症状、お悩み

70代、女性、パーキンソン病
 
寝たきりに近い状態で1人では寝返りできず、両手で手すりを持つことは可能だが、両下肢はほぼ動かない状態だった。
このままでは、本当に寝たきりになってしまうのではないか、もっと動けるようになりたい。
 

●検査、評価

●検査、評価

筋力MMT  :両上肢3,両下肢2-、体幹2-

ADL   :寝返り全介助(手すりをつかむ協力動作あり)

神経症状    :安静時振戦、姿勢時振戦、運動時振戦
感覚   :表在覚・深部感覚共に両下肢鈍麻あり。日によって両下腿に蟻走感の訴えあり。

                        両下肢交差の状態の無知覚・無認識、下肢がクロスしていても交差していることや、

                        どちらの足が上か下か、曲がっているか伸びているか分かりにくい。

筋固縮  :股関節・膝関節・足関節で認められる。

筋力MMT  :両上肢3,両下肢2-、体幹2-

ADL         :寝返り全介助

     (手すりをつかむ協力動作あり)

神経症状 :安静時振戦、姿勢時振戦、

      運動時振戦
感覚   :表在覚・深部感覚共に

      両下肢鈍麻あり。

      日によって両下腿に蟻走感の

      訴えあり。

                        両下肢交差の状態の

      無知覚・無認識、

      下肢がクロスしていても

      交差していることや、

                        どちらの足が上か下か、

      曲がっているか伸びているか

      分かりにくい。

筋固縮  :股関節・膝関節・足関節で

      認められる。

●施術

●施術

両下肢はMMT2-(重力を除去すれはある程度動かせる)なのでMMT3-(抵抗を加えなければ重力に抗してある程度動かせる)レベルを目指し、マッサージで筋固縮を緩和し、主に下半身中心に機能訓練を実施
 
〈機能訓練〉
両下肢交差状態防止の為の外転トレーニング  
下半身寝返り動作の為の自重トレーニング
上半身寝返り動作に入る為の頚部肩甲帯の屈曲トレーニング、等

●経過1(施術開始から4か月後)

●経過1(施術開始から4か月後)

寝返り動作、左向き約20秒

寝返り動作、右向き約30秒

両下肢MMT3-(抵抗を加えなければ重力に抗してある程度動かせる)レベル、下肢をある程度動かせるようになり、

寝返り動作1往復を約1分程度でできるようになった。

●経過2(施術開始から1年後)

●経過2(施術開始から1年後)

寝返り動作5往復を18秒程度でできるようになった。

●考察

●考察

施術を開始した当初、長期臥床により下半身の動かし方が分からず、特にお尻の上げ方や足の曲げ方に苦労されていました。どこにどう力を入れてよいか分からず、筋肉によってはMMT1(筋肉の収縮はわずかに見られるが、関節運動が生じない)レベルの状態でした。

現在は、寝返り動作がある程度できるようになったため、起き上がり動作に向けて殿筋や腹筋のトレーニングも行っています。しかし、筋固縮の変動により、先週できていたことが今週できなくなることも少なくありません。進行性の疾患のため、お身体の状態は一進一退していますが、1年を経てみると、動きが大きく改善され、患者様から「ずいぶん動けるようになった」と喜んでいただいています。

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