訪問マッサージの治療内容

当サロンでは例えば病気やけが、加齢(疾患・変調)によって下肢などの筋力低下が起こり(機能障害)それによって歩行など今までできていた動作が困難になり(能力低下)それによって外出できないなど(活動制限)が起こると考え、それぞれの要因に対して治療をしていきます。
ご利用者様のできない動作を少しでも改善し、できる日常生活動作が増え前向きになれる事で、QOL(生活の質)を向上させることが当サロンの目指す治療です。
ご利用者様の状態によりフレイル、サルコペニアなどの介護予防として、定期的に握力測定、バランス検査(BBS)を実施しております。

●本日の状態の把握

まずは問診し、ご利用者様の心身の状態を把握します。
機能訓練をするご利用者様で高血圧症やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの既往の方は、血圧脈拍測定やサーチュレーションの測定を行います。
バイタル、疼痛の有無や身体状況、ご本人の意思を確認し、総合的に訓練の可否を判断し、その日のプログラムを一緒に考えます。

●機能障害に対する治療

機能障害部位に対しマッサージ等を実施し、血液・リンパの循環を改善し、酸素・栄養の供給を行い新陳代謝を良くし筋肉の柔軟性向上を図ることで、疼痛、むくみや痺れ、床ずれなど症状緩和を図ります。
関節可動域訓練などにより、筋萎縮や関節拘縮を予防し、関節機能の改善を図ります。

●能力低下に対する治療

居起動作(寝返り動作、起き上がり、座位保持、立ち上がり、立位保持、移乗動作、歩行動作)や日常生活動作(ADL)で、介助が必要な動作や苦手な動作を訓練します。
重心の移動や動作時の姿勢などのアドバイスにより、効率的な動作習得が可能になります。
生活動作に連動したトレーニングを行い、それぞれの動作の改善を図り活動制限の要因を一つずつ減らすことでQOL(生活の質)を向上を目指します。

●活動制限に対する治療

ご利用者様のご自宅や施設で普段どのように生活動作をされているか見させていただき、活動制限のもとになっている要因をさがします。
それれが環境要因、機能障害、能力低下によるものかを見極め日常生活において必要なアドバイスを行うとともに、
機能改善や能力向上を目指した生活指導、運動指導を行います。
その他介護の方法や環境要因等についてもアドバイスさせていただきます。
また、定期的に報告書を医師、ケアマネージャーに提出し介護医療関係者の皆様とケアチームとしての連携を図ります。